藻に油を作らせるらしいですが、この油、
これによるとガソリンの代替燃料として使えるとか。で、この発表から
更に効率が良くなったみたいです。
バイオエタノールでは無いッて所がミソですね。バイオエタノールならガソリンに混ぜて使用する必要が有りますから、ガソリンも必要になるのですが、この油 は精製をする事でガソリンと混ぜなくても大丈夫らしいです。基本的に植物油なので、CO2の排出量はゼロとしてカウントできますし、CO2排出権の上で有 利ですよね。
間接的に原油の高騰を抑える事も出来そうですし、早く実用化して欲しいです。ただここで気になるのは、現在の原油取引業者が自分達の利権を確保する為に、この代替燃料産業を潰しにかからないかと言う事です。
皆さんは「ガイアックス」ってアルコールのガソリン代替燃料をご存知でしょうかね。揮発油税がかかない為ガソリンよりも5~10円程安く販売されていまし たが。燃料ラインの汚れを落としてしまって燃料フィルターが詰まるとか、一部のスバル車やホンダ車でトラブルがあったとかなんとか報道されていました。
私も前の車パルサーX1Rのときに使った事がありましたが、特にトラブルは発生せず逆に調子よくなりましたね。詳しく書くと、最初にガイアックスを入れて 暫く走ったら、エンジンオイルが真っ黒になりました。その後エンジンオイルとフィルターを交換して又暫くガイアックスを使用していたのですが、今度は逆に エンジンオイルが余り汚れなくなりました。気のせいかもしれませが、初回利用時にフラッシングをした様な感じなのかなーと思っていましたね。その後はガイ アックスが撤退するまで愛用していました。
ガイアックスの撤退理由が
真偽の程はわかりませんが、石油元売各社が会社の利益を守る為に、政治家に圧力をかけてガイアックスを締め出 す法整備をさせたとか。本当ならば今では考えられない愚考ですよね。石油ってのは、この先何年使い続けられるか解らない枯渇資源ですからね。石油元売の利 益を確保する為に、いづれ必要になる筈の代替燃料を潰して如何するつもりかと。
最近はアメリカでもとうもろこしや大豆からバイオエタノールを精製していて、その反動でとうもろこし・大豆にとどまらず小麦・大麦・乳製品・牛肉・等の値 段も上がりつつあります。でもガソリンの代替燃料が新たに実用化されれば、そしてバイオエタノールの精製量が減れば、高騰していた食材の価格が落ち着くか もしれません。
新しい技術が開発されれば、必ず利権がらみで対立が起こるとは思いますが、各業界には地球規模で資源の事について考え、目先の利益に惑わされないようにお願いしたい物です。
それはそうと、「ガイアックス」近所で復活しないかな~。
引用
藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用 に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表し た。
筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナ ムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込 む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かっ た。
研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
炭化水素をつくる藻類は複数の種類が知られているが生産効率の低さが課題だった。
渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。
また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある。(山本智之)
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